今週の日曜日に、東京競馬場でフェブラリーステークスが行われます。
そこで、過去10年(2016年〜2025年)のデータを見渡すと、府中の1600mには独特の「魔物」と「勝利の法則」が潜んでいることが良く分かります。
初心者から上級者まで、今年の馬券に直結するエッセンスを凝縮してお届けしますね。
レース基本情報
- 開催場: 東京競馬場
- 距離: ダート1600m(左回り)
- 馬場状態: 例年、乾燥した良馬場から脚抜きの良い重馬場まで様々
- 格付け: GⅠ(定量)
過去10年の優勝馬一覧
まずは直近10年の歴史を振り返ってみよう。2024年のペプチドナイルの激走や、2025年の新勢力の台頭など、記憶に新しいレースですね。
| 開催年 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 人気 |
| 2025年 | コスタノヴァ | 牡5 | R.キング | 2 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | ペプチドナイル | 牡6 | 藤岡佑介 | 11 |
| 2023年 | レモンポップ | 牡5 | 坂井瑠星 | 1 |
| 2022年 | カフェファラオ | 牡5 | 福永祐一 | 2 |
| 2021年 | カフェファラオ | 牡4 | C.ルメール | 1 |
| 2020年 | モズアスコット | 牡6 | C.ルメール | 1 |
| 2019年 | インティ | 牡5 | 武豊 | 1 |
| 2018年 | ノンコノユメ | セ6 | 内田博幸 | 4 |
| 2017年 | ゴールドドリーム | 牡4 | M.デムーロ | 2 |
| 2016年 | モーニン | 牡4 | M.デムーロ | 2 |
年齢別データ分析
砂の王者に求められるのは「若さ」か「円熟」か。年齢別の成績を見てみよう。
| 年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 4歳 | 3 | 1 | 3 | 24 | 9.7% | 12.9% | 22.6% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5歳 | 3 | 4 | 3 | 31 | 7.3% | 17.1% | 24.4% |
| 6歳 | 4 | 2 | 2 | 35 | 9.3% | 14.0% | 18.6% |
| 7歳以上 | 0 | 3 | 2 | 48 | 0.0% | 5.7% | 9.4% |
【考察】
4歳から6歳までが勝利を分け合っている格好だが、複勝率で見ると5歳馬が最も安定している。ダート馬は息が長いと言われるが、GⅠの極限スピード勝負では7歳を過ぎると勝利までは一歩届かない傾向にある。若駒のスピードか、6歳馬の完成度を狙うのが筋だ。
注目ポイント
- 5歳馬の複勝率が高く、軸馬としての信頼度はNO.1
- 4歳馬は勝率が高いが、人気先行の過信は禁物
- 7歳以上の勝利は過去10年ゼロ。高齢馬は2、3着候補まで
枠順分析
東京ダート1600mといえば、この枠順別データが最も重要。
| 枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1枠 | 0 | 1 | 1 | 18 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
| 3枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
| 4枠 | 0 | 1 | 1 | 18 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
| 5枠 | 1 | 2 | 0 | 17 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
| 6枠 | 1 | 2 | 3 | 14 | 5.0% | 15.0% | 30.0% |
| 7枠 | 3 | 1 | 1 | 15 | 15.0% | 20.0% | 25.0% |
| 8枠 | 3 | 1 | 2 | 14 | 15.0% | 20.0% | 30.0% |
【考察】
一目瞭然、7枠と8枠の圧倒的な優勢ぶりが際立っている。芝スタートで外枠ほど芝を走る距離が長いため、スピードに乗りやすいのが最大の要因。また、ダート戦特有の「砂を被るリスク」を回避できる外枠は、府中1600mにおいては大きなアドバンテージになるんだ。
注目ポイント
- 7、8枠の勝率合計は30%。勝ち馬は外から選ぶのが鉄則
- 1枠の勝率は0%。包まれるリスクのある内枠は評価を下げる
- 6枠の複勝率も優秀。外目に有力馬が入ったら要チェック
人気分析
上位人気が強いのか、荒れるのか。馬券購入者の腕の見せ所。
| 人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 4 | 2 | 2 | 2 | 40.0% | 60.0% | 80.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2番人気 | 3 | 1 | 1 | 5 | 30.0% | 40.0% | 50.0% |
| 3番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 4番人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 5~9人気 | 0 | 4 | 3 | 43 | 0.0% | 8.0% | 14.0% |
| 10人気以下 | 1 | 1 | 2 | 74 | 1.3% | 2.6% | 5.1% |
【考察】
1番人気の複勝率80%は驚異的。GⅠの中でも非常に堅い部類に入るレースだ。ただし、2024年のように伏兵が勝ち切るケースも稀にあるため、1番人気を軸にしつつ、相手に中穴・大穴を絡めるのが賢い買い方だろう。基本的には実力が反映されやすい公平な舞台と言える。
注目ポイント
- 1番人気の信頼度は現役JRA重賞でもトップクラス。軸は不動
- 10番人気以下の激走は2024年の例を含め要注意
- 5~9番人気は頭(1着)よりも、2、3着のヒモとして優秀
前走距離別成績
ダート中距離から来るのか、短距離から来るのか。ステップが鍵を握る。
| 前走距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1200m | 0 | 0 | 1 | 10 | 0.0% | 0.0% | 9.1% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1400m | 4 | 3 | 3 | 45 | 7.3% | 12.7% | 18.2% |
| 1600m | 1 | 1 | 2 | 18 | 4.5% | 9.1% | 18.2% |
| 1800m | 4 | 4 | 3 | 55 | 6.1% | 12.1% | 16.7% |
| 2000m以上 | 1 | 2 | 1 | 10 | 7.1% | 21.4% | 28.6% |
【考察】
根岸S(1400m)組とチャンピオンズCや東海S(1800m)組が勝利を二分している。面白いのは、1200mからの距離延長組は極めて不振なこと。一方で2000m以上の大井(東京大賞典など)から参戦してくる実力馬は、距離短縮を苦にせず高い連対率を誇っている。
注目ポイント
- 1400mと1800m組が勝ち馬のメイン。ここが王道ステップ
- 1200mからの延長組はスタミナ不足で消し
- 2000m以上からの参戦馬は、格の高さで連対率NO.1
前走着順別傾向
前走で勝っている馬が強いのか、巻き返しがあるのか。
| 前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 前走1着 | 4 | 2 | 1 | 25 | 12.5% | 18.8% | 21.9% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 前走2着 | 2 | 2 | 2 | 13 | 10.5% | 21.1% | 31.6% |
| 前走3着 | 1 | 1 | 1 | 14 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
| 4~5着 | 1 | 1 | 1 | 22 | 4.0% | 8.0% | 12.0% |
| 6~9着 | 1 | 3 | 2 | 34 | 2.5% | 10.0% | 15.0% |
| 10着以下 | 1 | 1 | 3 | 30 | 2.9% | 5.7% | 14.3% |
【考察】
前走で1、2着だった馬が計6勝。やはり勢いと地力はそのまま直結する。ただし、前走10着以下から巻き返した馬も5頭が3着以内に食い込んでいる。前走で実力を出し切れなかった実力馬(特にチャンピオンズCでの大敗など)は、府中での一変に警戒が必要だ。
注目ポイント
- 前走2着馬の複勝率が31%超。非常に安定している
- 前走1着馬は勝率が高く、連勝の勢いは本物
- 前走大敗組(10着以下)も、東京コース適性があればヒモで拾うべき
前走クラス別成績
どのレベルのレースを走ってきたかが、GⅠの壁を越える指標になる。
| 前走クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 中央GⅠ | 2 | 3 | 2 | 13 | 10.0% | 25.0% | 35.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中央GⅡ・GⅢ | 5 | 4 | 4 | 75 | 5.7% | 10.2% | 14.8% |
| 地方交流重賞 | 3 | 3 | 4 | 40 | 6.0% | 12.0% | 20.0% |
| オープン・L | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
【考察】
中央GⅠ(チャンピオンズC)組の安定感が素晴らしい。また、根岸Sや東海SといったGⅡ・GⅢ組が勝利数では最多の5勝を挙げている。地方交流重賞組も無視できない存在だが、オープン特別以下のクラスからいきなりGⅠで通用するほど甘い世界ではないことがわかる。
注目ポイント
- 前走中央GⅠ組が複勝率35%で最強のステップ
- 勝利数では中央GⅢ・GⅡ組が優勢。根岸S組の仕上がりを重視
- 前走オープン・L組は過去10年で全滅。消しの対象
前走脚質別傾向
どのような競馬をしてきた馬が、府中の長い直線で輝くのか。
| 前走脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 1 | 1 | 1 | 12 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
| 先行 | 5 | 3 | 2 | 45 | 9.1% | 14.5% | 18.2% |
| 差し | 2 | 4 | 4 | 45 | 3.6% | 10.9% | 18.2% |
| 追込 | 2 | 2 | 3 | 36 | 4.7% | 9.3% | 16.3% |
【考察】
前走で先行していた馬が5勝と、最も勝ちに近いポジションだ。東京ダート1600mは差しも決まるコースだが、GⅠのハイペースを前々で追走し、そのまま押し切る地力が求められる。一方で、極端な逃げ馬や追い込み馬は、展開の助けがないと厳しい戦いになるだろう。
注目ポイント
- 前走先行組が最多の5勝。スピードと持続力を兼ね備えた馬を狙え
- 中団・後方組も複勝圏内には来るが、勝ち切るには豪脚が必要
- 前走で4角5番手以内にいた馬の勝率が高い
まとめ
- 年齢: 5歳馬を軸に、若さと勢いの4歳・6歳を絡める。7歳以上は複勝まで。
- 枠順: 7枠・8枠は「黄金枠」。内枠の有力馬は疑ってかかるべし。
- 人気: 1番人気は不動の軸。ただし相手には10番人気以下を1頭忍ばせるのが妙味。
- ステップ: 中央GⅠ組の格を重視しつつ、根岸S(1400m)組のスピードを評価。
- 脚質: 先行力が必須。スピードに乗って芝スタートを突破できる馬を探せ。

