いよいよ年末の2歳王者決定戦、ホープフルステークス(GⅠ)が近づいてきましたね。
かつては「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」などの名称で親しまれ、2017年からGⅠに昇格したこのレース。
今や翌年のクラシック戦線を占う上で、最も重要な一戦と言っても過言ではありません。
そこで、今回は過去10年(2015年〜2024年)のデータを徹底分析し、馬券に直結する「勝つためのポイント」を分かりやすく解説していきます。
ホープフルステークスの基本情報
- 格付け: GⅠ(2017年〜)、GⅡ(2014年〜2016年)
- 開催場: 中山競馬場(右回り)
- 距離: 2000m(芝)
- 出走条件: 2歳馬限定
過去10年の優勝馬一覧
| 開催年 | 優勝馬 | 騎手 | 人気 |
| 2024年 | クロワデュノール | 北村友一 | 1 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | レガレイラ | ルメール | 1 |
| 2022年 | ドゥラエレーデ | ムルザバエフ | 14 |
| 2021年 | キラーアビリティ | 横山武史 | 2 |
| 2020年 | ダノンザキッド | 川田将雅 | 1 |
| 2019年 | コントレイル | 福永祐一 | 1 |
| 2018年 | サートゥルナーリア | M.デムーロ | 1 |
| 2017年 | タイムフライヤー | C.デムーロ | 1 |
| 2016年 | レイデオロ | ルメール | 1 |
| 2015年 | ハートレー | ボウマン | 3 |
枠順分析
| 枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1枠 | 0 | 2 | 1 | 14 | 0.0% | 11.8% | 17.6% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2枠 | 1 | 0 | 1 | 15 | 5.9% | 5.9% | 11.8% |
| 3枠 | 2 | 1 | 1 | 14 | 11.1% | 16.7% | 22.2% |
| 4枠 | 2 | 2 | 2 | 14 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 5枠 | 2 | 0 | 1 | 17 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
| 6枠 | 2 | 2 | 2 | 14 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 7枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
| 8枠 | 0 | 2 | 1 | 17 | 0.0% | 10.0% | 15.0% |
【考察】意外にも1枠と8枠から勝ち馬が出ていません。中枠(3枠〜6枠)に勝ち馬が集中しているのが特徴的です。中山の2000mはスタート後の位置取りが重要ですが、内すぎるのも包まれるリスクがあり、外すぎるのも距離ロスが大きいため、中枠が最も立ち回りやすいのでしょう。
【注目ポイント】
- 3枠〜6枠の「中枠」が過去10年で8勝と圧倒的
- 最内枠(1枠)は連対こそあるが勝ち切れていない
- 8枠(大外枠)は距離ロスの影響を受けやすく苦戦傾向
人気分析
| 人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 7 | 1 | 0 | 2 | 70.0% | 80.0% | 80.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2番人気 | 1 | 1 | 4 | 4 | 10.0% | 20.0% | 60.0% |
| 3番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
| 4〜6番人気 | 0 | 3 | 3 | 24 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 7〜9番人気 | 0 | 3 | 1 | 26 | 0.0% | 10.0% | 13.3% |
| 10番人気以下 | 1 | 2 | 2 | 56 | 1.6% | 4.9% | 8.2% |
【考察】1番人気の信頼度は現行GⅠの中でもトップクラス!「逆らってはいけない」レベルの強さです。一方で、2022年のように14番人気が勝つといった極端な波乱も稀に起きます。相手選びには中穴〜大穴が食い込む余地があり、3連系の馬券は高配当も狙えます。
【注目ポイント】
- 1番人気を軸にするのがデータ上の正攻法
- 2番人気は複勝率60%と高く、3着以内には高確率で入る
- 伏兵を探すなら「10番人気以下」からの激走に注意
前走距離別成績
| 前走距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1600m | 0 | 1 | 1 | 24 | 0.0% | 3.8% | 7.7% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1800m | 7 | 2 | 3 | 42 | 13.0% | 16.7% | 22.2% |
| 2000m | 3 | 6 | 6 | 71 | 3.5% | 10.5% | 17.4% |
| その他 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
【考察】圧倒的に「前走1800m組」が強い結果となっています。マイル(1600m)だとスタミナ不足、2000mだと消耗が激しいのかもしれません。1800mで速い上がりを使って勝ってきた馬が、中山の2000mでも持続力を発揮して勝ち切るパターンが王道と言えます。
【注目ポイント】
- 前走1800m組が過去10年で7勝とメインストリーム
- 前走1600m組は距離延長への対応が難しく苦戦
- 前走2000m組は2着・3着が多く、相手候補として優秀
前走着順別傾向
| 前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1着 | 10 | 9 | 7 | 94 | 8.3% | 15.8% | 21.7% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2着 | 0 | 1 | 2 | 10 | 0.0% | 7.7% | 23.1% |
| 3着 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 4着以下 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0.0% | 0.0% | 9.1% |
【考察】勝ち馬は例外なく「前走1着」の馬です。これは非常に明快なデータですね。2歳戦ということもあり、底を見せていない馬、連勝中の勢いがある馬がそのまま頂点に立つ傾向が顕著です。前走で負けている馬は、複勝圏内までが精一杯と見ていいでしょう。
【注目ポイント】
- 過去10年の勝ち馬は全頭が前走1着馬
- 前走1着馬の中でも「上がり最速」で勝った馬はさらに有望
- 前走敗退からの巻き返しは、2着・3着までが限界に近い
キャリア別成績
| キャリア | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1戦 | 2 | 1 | 1 | 18 | 9.1% | 13.6% | 18.2% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2戦 | 7 | 4 | 2 | 44 | 12.3% | 19.3% | 22.8% |
| 3戦 | 1 | 4 | 3 | 29 | 2.7% | 13.5% | 21.6% |
| 4戦以上 | 0 | 1 | 4 | 28 | 0.0% | 3.0% | 15.2% |
【考察】キャリア2戦の馬が最も優秀な成績を収めています。新馬戦を勝ち、さらに1戦挟んでここへ挑むというローテーションが理想的です。逆にキャリア4戦を超えると、使い込まれた消耗や底が見えている懸念があり、勝ち切るまでには至っていません。
【注目ポイント】
- キャリア2戦の馬が7勝と圧倒的に狙い目
- 新馬勝ち直後のキャリア1戦(クロワデュノール等)も侮れない
- キャリア4戦以上の馬は勝率0%と、頭で買うにはリスクが高い
前走脚質別傾向
| 前走脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 1 | 1 | 2 | 21 | 4.0% | 8.0% | 16.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先行 | 3 | 4 | 2 | 41 | 6.0% | 14.0% | 18.0% |
| 差し | 4 | 4 | 5 | 40 | 7.5% | 15.1% | 24.5% |
| 追込 | 2 | 1 | 1 | 17 | 9.5% | 14.3% | 19.0% |
【考察】どの脚質からも勝ち馬が出ていますが、中山の短い直線を考えると「差し」の成績が良いのが目を引きます。これは、単なる後方待機ではなく、向正面から捲り気味に上がっていける「持続力のある差し馬」が強いためです。機動力のあるタイプを優先したいですね。
【注目ポイント】
- 前走「差し」で勝った馬が最多の4勝、複勝率もトップ
- 純粋な「逃げ馬」はマークが厳しくなりやすく苦戦気味
- 中山の坂を考慮し、最後まで脚色が衰えないタフさが重要
まとめ:ホープフルステークス2025
ここまでのデータ分析から、ホープフルステークスを攻略するための重要ポイントをまとめます!
- 1番人気は絶対に無視しない(勝率70%の壁は高い)
- 前走距離1800mかつ1着の馬を最優先で選ぶ
- キャリア2戦の馬がデータ上の黄金パターン
- 3枠〜6枠の中枠に入った有力馬はさらに評価アップ

