3歳マイル路線の重要ステップ、シンザン記念。
アーモンドアイやジェンティルドンナといった名牝を輩出した「出世レース」として知られています。
今年は京都競馬場での開催となりますが、データ分析には注意が必要です。
ちなみに、過去10年のうち、2021~2023年、そして直近の2025年は中京開催でした。
「京都外回り」と「中京」のデータが混在しているため、その背景も含めて解説します。
レース基本情報
- レース名: 日刊スポーツ賞シンザン記念 (GIII)
- 開催場: 京都競馬場 (2026年は京都開催)
- 距離: 芝1600m (外回り)
- 条件: 3歳・馬齢
- コース特徴: 向正面から3コーナーにかけての上り坂と、直線の平坦コースが特徴。瞬発力と長くいい脚を使う能力が問われます。
過去10年の優勝馬一覧
| 開催年 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 人気 | 開催場 |
| 2025年 | リラエンブレム | 牡3 | 浜中俊 | 3人気 | 中京 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | ノーブルロジャー | 牡3 | 川田将雅 | 3人気 | 京都 |
| 2023年 | ライトクオンタム | 牝3 | 武豊 | 2人気 | 中京 |
| 2022年 | マテンロウオリオン | 牡3 | 横山典弘 | 4人気 | 中京 |
| 2021年 | ピクシーナイト | 牡3 | 福永祐一 | 4人気 | 中京 |
| 2020年 | サンクテュエール | 牝3 | C.ルメール | 2人気 | 京都 |
| 2019年 | ヴァルディゼール | 牡3 | 北村友一 | 4人気 | 京都 |
| 2018年 | アーモンドアイ | 牝3 | 戸崎圭太 | 1人気 | 京都 |
| 2017年 | キョウヘイ | 牡3 | 高倉稜 | 8人気 | 京都 |
| 2016年 | ロジクライ | 牡3 | 浜中俊 | 8人気 | 京都 |
枠順分析
| 枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1枠 | 0 | 1 | 1 | 10 | 0.0% | 8.3% | 16.7% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2枠 | 2 | 2 | 1 | 11 | 12.5% | 25.0% | 31.3% |
| 3枠 | 2 | 1 | 1 | 13 | 11.8% | 17.6% | 23.5% |
| 4枠 | 2 | 1 | 1 | 15 | 10.5% | 15.8% | 21.1% |
| 5枠 | 1 | 2 | 1 | 16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
| 6枠 | 1 | 0 | 2 | 18 | 4.8% | 4.8% | 14.3% |
| 7枠 | 1 | 1 | 1 | 19 | 4.5% | 9.1% | 13.6% |
| 8枠 | 1 | 2 | 2 | 19 | 4.2% | 12.5% | 20.8% |
【考察】
最内1枠の成績が悪く、未勝利です。特に京都外回りコースにおいては、内枠で包まれるリスクよりも、外からスムーズに加速できる枠が好まれる傾向にあります。2~4枠の内~中枠が数字上は好調ですが、これは中京開催時のデータが押し上げている側面もあります。京都開催時は「外枠不利なし」と考えて良いでしょう。
注目ポイント
- 1枠は鬼門: 過去10年勝利なし。割引材料。
- 2~4枠が好成績: ロスなく立ち回れる枠が安定。
- 8枠も消せない: 揉まれない大外枠からの差し込みが決まるレース。
人気分析
| 人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 1 | 3 | 1 | 5 | 10.0% | 40.0% | 50.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2番人気 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
| 3番人気 | 2 | 0 | 1 | 7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
| 4-6番人気 | 3 | 3 | 1 | 23 | 10.0% | 20.0% | 23.3% |
| 7-9番人気 | 2 | 1 | 2 | 24 | 6.9% | 10.3% | 17.2% |
| 10番人気~ | 0 | 1 | 4 | 56 | 0.0% | 1.6% | 8.2% |
【考察】
1番人気は複勝率50%と、2回に1回は馬券外に飛んでいます。信頼度は高くありません。狙い目は勝率・連対率のバランスが良い「2~4番人気」。また、10番人気以下の超人気薄が3着に突っ込んでくる(複勝率こそ低いが実数で4回)パターンが多く、3連系を買うなら手広く流す必要があります。
注目ポイント
- 1番人気は連軸まで: 頭で買うのはリスクが高い。
- 2~4番人気が中心: 勝ち馬の多くはこのゾーンから。
- 大穴の3着付け: 10番人気以下の激走は「3着」に多い。
前走距離別成績
| 前走距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1200m | 0 | 0 | 0 | 14 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1400m | 2 | 2 | 3 | 36 | 4.7% | 9.3% | 16.3% |
| 1600m | 8 | 7 | 5 | 56 | 10.5% | 19.7% | 26.3% |
| 1800m~ | 0 | 1 | 2 | 14 | 0.0% | 5.9% | 17.6% |
【考察】
圧倒的に「前走1600m組」が優勢です。勝ち馬の8割がここから出ています。一方、1200mからの延長組は全滅。京都マイルはスタミナも要求されるため、スプリント戦からの参戦は厳しい結果となっています。1400m組も健闘していますが、勝ち切るには高い能力が必要です。
注目ポイント
- 前走マイルが絶対条件: 基本は同距離ローテを重視。
- 1200m組は消し: スピードだけでは押し切れない。
- 距離短縮は苦戦気味: 意外にも中距離からの短縮組が勝ち切れていない。
前走着順別傾向
| 前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1着 | 7 | 4 | 5 | 58 | 9.5% | 14.9% | 21.6% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
| 3着 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0.0% | 12.5% | 12.5% |
| 4-5着 | 2 | 2 | 2 | 15 | 9.5% | 19.0% | 28.6% |
| 6着以下 | 1 | 2 | 2 | 33 | 2.6% | 7.9% | 13.2% |
【考察】
「前走1着馬」が7勝と圧倒的です。新馬戦や未勝利戦を勝ったばかりの馬が、そのままの勢いで重賞を制するケースが増えています(2025年リラエンブレム、2024年ノーブルロジャーなど)。一方、4-5着からの巻き返しも目に付きますが、これは主に「重賞やハイレベルな1勝クラス」で惜敗した馬たちです。
注目ポイント
- 前走1着馬を素直に評価: キャリアが浅くても「勝ち癖」は重要。
- 大敗馬は慎重に: 6着以下からの巻き返しはハードルが高い。
- 重賞4-5着馬は狙い目: 相手弱化で浮上するパターン。
前走クラス別成績
| 前走クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| GI (朝日杯等) | 2 | 4 | 3 | 16 | 8.0% | 24.0% | 36.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 重賞 (G2/G3) | 1 | 0 | 1 | 18 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
| 1勝(500万) | 2 | 3 | 3 | 48 | 3.6% | 8.9% | 14.3% |
| 未勝利 | 2 | 0 | 1 | 23 | 7.7% | 7.7% | 11.5% |
| 新馬 | 3 | 3 | 2 | 15 | 13.0% | 26.1% | 34.8% |
【考察】
かつては「経験不足」と言われた「新馬戦」直後の馬が、過去10年で3勝、複勝率34.8%と驚異的な成績を残しています。2025年のリラエンブレム、2023年のライトクオンタムなどが該当します。また、GI(朝日杯FSなど)からのダウン戦となる馬も連対率24%と安定。狙いは「ピカピカの新馬勝ち馬」か「実績あるGI敗退馬」の二極化が進んでいます。
注目ポイント
- 新馬勝ち直後は買い: 近年最もホットなローテーション。
- GI組の地力: 相手関係が楽になり、馬券圏内率が高い。
- 1勝クラス組は苦戦: 勝ち切るにはパンチ不足の傾向。
前走脚質別傾向
| 前走脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 1 | 2 | 1 | 12 | 6.3% | 18.8% | 25.0% |
| 先行 | 3 | 3 | 2 | 34 | 7.1% | 14.3% | 19.0% |
| 中団 | 5 | 3 | 6 | 45 | 8.5% | 13.6% | 23.7% |
| 後方 | 1 | 2 | 1 | 29 | 3.0% | 9.1% | 12.1% |
【考察】
京都外回りコースらしい傾向として、「中団からの差し」が5勝と最多です。新馬戦などで「上がり3ハロン最速」を使って勝ってきた馬が、広い京都コースでその末脚を遺憾なく発揮します。逃げ馬も残りますが、基本は「速い上がりを使える馬」を中心に組み立てるべきです。
注目ポイント
- 差し馬優勢: 長い直線で末脚を爆発させるタイプが強い。
- 上がり3F重視: 前走でメンバー上位の上がりを使っているかがカギ。
まとめ
2026年シンザン記念の攻略ポイントまとめです。
- 1番人気の過信は禁物: 信頼度は低め。3・4番人気が狙い目。
- 「新馬戦」勝ち直後の馬を狙え: 近年のトレンドは「キャリア1戦の素質馬」。
- 枠順は「1枠」以外: 特に外枠は割り引く必要なし。
- 前走1600m組が絶対: 1200mからの延長組はバッサリ消し。
- 決め手勝負: 前走で「上がり最速」をマークして勝った馬を評価。

