シリウスステークスは、1997年に創設されたJRAの重賞競走で、2025年で第30回を迎える伝統ある一戦です。
初めて行われた当時は、阪神競馬場のダート1400mで施行されましたが、2007年に現在のダート2000mに距離が変更されました。
また、このレースは以前は夏に開催されていましたが、2001年より秋に行われるようになりました。
これにより、秋の重賞戦線やG1を目指す馬にとって重要なステップレースとなっています。
過去10年のデータから見える傾向
ここでは、シリウスステークス過去10年のデータから見えるポイントについて解説します。
阪神競馬場ダート2000m
シリウスステークスの舞台は、阪神競馬場のダート2000mです。
この距離はスピードだけでなく、持久力とスタミナが求められる中距離であり、ダート馬の総合力が試されます。
さらに、このレースはハンデキャップ戦として行われます。
そのため、実力馬であっても他馬との斤量差により苦戦することがあります。
このハンデ設定が、レースをより予測困難にさせており、穴馬の台頭による高配当が生まれやすい傾向があります。
勝ち馬の馬齢や性別
シリウスステークスの過去10年のデータを見ると、勝ち馬の年齢は6歳以下が中心となっています。
特に、3歳馬の好走率が高くなっているのが特徴です。
シリウスステークスは、ハンデ戦という特性からも、斤量が軽めになりやすい若駒が有利な傾向にあります。
また、性別については牡馬が中心ではありますが、牝馬の参戦自体が少ないため、性別による明確な違いはなさそうです。
人気別の成績
人気馬の成績では、1番人気馬が比較的安定している傾向があります。
過去10年で、1番人気馬が3勝を挙げており、勝率・連対率ともにまずまずの数字を残しています。
ただ、シリウスステークスはハンデキャップ戦であるため、伏兵の台頭も多く見られます。
例えば、2024年の優勝馬ハギノアレグリアスは5番人気での勝利、また、3着には13番人気のフタイテンロックが突っ込んでおり、大波乱の決着となりました。
その一方で、2023年や2022年には1~3番人気で決着しており、レースによって波乱具合が異なっています。
そのため、馬券を組み立てる際には、人気馬を軸としつつ、穴馬も絡めた方が良さそうです。
脚質別の成績
脚質別の傾向を見ると、先行馬や差し馬が好成績を残しているのがシリウスステークスの特徴です。
阪神競馬場のダート2000mは、スタート直後に坂があり、序盤で無理に脚を使うと後半で息切れしてしまうことが多いです。
そのため、先行集団の中で無理なく立ち回れる馬や、中団から的確に差してこれる馬が有利となっています。
例えば、2024年のハギノアレグリアスは中団から追走し、最後の直線で末脚を炸裂させて勝利しました。
また、2023年の同馬の勝利時も鋭い差し脚で勝っています。
これらのパターンを考えると、差し馬を中心に馬券を組み立てた方が良さそうです。
その一方で、逃げ馬の粘り込みは年によっては見られますが、基本的には展開に恵まれないと厳しいため注意が必要です。
過去好走馬の血統傾向
シリウスステークスの過去10年のデータから、ダート適性に優れた血統が好成績を収めていることが分かります。
特に、父がヘニーヒューズ、シニスターミニスター、キングカメハメハといったダートでの実績を持つ血統の好走が目立ちます。
また、母系に欧州血統を持つ馬も持久力勝負に強く、阪神ダート2000mでの展開に適性があるようです。
そのため、全体的にスタミナ型の血統が上位に食い込む傾向が強くなっています。
前走のクラスや着順
過去10年の優勝馬を振り返ると、前走で3勝クラスやリステッド競走から臨んだ馬が好成績を収めています。
特に、前走条件戦を勝利した勢いのある馬が、シリウスステークスで好走するケースが目立っています。
その一方で、前走G2やG3といった格上のレースから臨む馬も安定した成績を残しています。
また、前走で距離延長を経験している馬や、ダート1800mや2000mで好成績を収めている馬にも注意が必要です。
まとめ
シリウスステークス2025の過去データにおける注目ポイントは下記の通りです。
- 6歳以下の馬が中心も3歳馬の活躍が目立つ
- 当日1番人気馬が好走する傾向がある
- 先行&差し馬の活躍が目立つ
- スタミナ&ダート血統の馬が有利
- 前走条件戦で勝利した馬が好走する傾向がある